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【イベントレポート】HICity、いよいよ本格稼働!オープニングイベントが開催されました

2020.10.01
EVENT

気持ちよく過ごしやすい気温の日が続いたシルバーウィーク。HANEDA INNOVATION CITYでオープニングイベントが開催され、連日多くの人でにぎわいました。

イベントは、6種類のスマートモビリティと30種類ものロボティクスを巡る「HANEDA SMART CITY スタンプラリー」と、"羽田の街びらきのお祭り"をテーマに浮世絵の世界を五感で体感できるアートイベント「浮世絵THE WORLD」の二本立て。

施設コンセプトの「先端」×「文化」を表現したオープニングイベントの様子をお届けします!

本格稼働を記念して行われた鏡開きの様子

HANEDA SMART CITY スタンプラリー

イベント初日、9月18日(金)の朝には、参加するロボットが大階段の前に集合して記念撮影。自律走行バスの定常運行も始まり、国土交通省スマートシティモデル事業の「先行モデルプロジェクト」としてのスタートを切りました。

「スマートシティ」とは、都市の抱える諸課題に対して、ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区のこと。
省エネルギーなどの個別分野に特化して行われることの多かったスマート化の取り組みですが、近年では、様々な分野を横断・統合し、都市や地域全体での最適化を目指す「スマートシティ」の取り組みが世界中で注目され、また増えてきています。

今回、HICityに集まったモビリティやロボットも、「交通」「清掃」「配送」「警備」「案内」など多様な分野のもの。さらに、こうした複数のロボット・モビリティや、それらが置かれる施設のデータを連携させる管制システムについても見ることができました。

こうしたロボットやモビリティを、スタンプを集めながら巡っていただくスタンプラリーは、お子様からご年配の方まで、たくさんの方に楽しんでいただきました。スタンプラリーの賞品の一部はロボットがお渡ししたりと、スマートシティの取組を少しでも身近に感じていただけたのではないでしょうか。

浮世絵THE WORLD

「浮世絵 THE WORLD」は、新しく生まれたHICityを舞台に、京都の熟練の職人さんから大田区のアートスタジオ・子ども達まで、様々な方の協力を得ながら、日本の伝統文化である「浮世絵」の世界を表現したアートイベントです。

会場に入って最初に目に飛び込んできたのは、約3mの巨大提灯と大階段を飾るアート。提灯には、人気の国芳と写楽のほか、飛行機などのこの場所ならではのモチーフが随所に描かれています。記念写真を撮るだけでなく、モチーフを探してじっくり楽しむ方もいらっしゃいました。

コリドーには、大田区内の中学校にも一部協力いただいて制作した置型灯籠が並び、その先には江戸屋台がお祭り感を演出しています。
さりげなく床を飾る浮世絵は、ART FACTORY城南島の協力を得て実現したもの。アプリを使って音声ARによる解説を聞くことができるという、美術館さながらのアート体験ができる仕掛けも。

肉筆ライブペイントに参加したり、ゆるキャラ達が盛り上げる物販ブースを覗いたり、大道芸人のパフォーマンスを楽しんだり、番傘の下で休憩がてら海苔を使ったウェルカムドリンクを飲んだりと、思い思いに過ごす人の姿で賑わっていました。

17時から点灯する巨大浮世絵は、このイベントの目玉といえるアート作品。

駐機場に並ぶ飛行機を背景に、約10,000個の紙ろうそくからなる大迫力の北斎浮世絵「凱風快晴」が浮かび上がります。
ろうそくの揺らぐ光で一度として同じ姿を見せない幻想的なアートは、コリドーから見下ろすもよし、大田区の小学生の作品を間近に見ながら作品の世界に没入するもよし。いつまでも飽きずに見ていられる気がしました。

こうして、いよいよ本格稼働したHICity。

江戸装束を着た大道芸人達がアバターロボットを通じて違う場所の人と話をしたり、江戸屋台の横を自動運転カートやロボットが通ったり、「先端」と「文化」が交差して、HICityならではの新しい風景が生まれたオープニングとなりました。

たくさんのご来場、どうもありがとうございました!

HICityでは、今後も先端産業や文化産業にまつわるイベントや取組を実施していきます。
皆様のお越しをお待ちしております。